日本が円建て輸出ができないのはなぜか 3
円の国際通貨性どころか、鎖国主義そのものの中に閉じ込めてきたのです。
・・・以上のようなことが、円の国際通貨としての機能を欠陥せしめてきた原因の一つでした。
したがって、為替変動のリスクを減らすために、円決済での輸出を増していくには、円の国際通貨性を高めることが大きな要件になるのです。
また通貨に関するリスクを避けるためには、日本は、輸出相手国をもっと多様化し、量的にもバランスをとることが必要なのです。
日本の輸出量の4割近くがアメリカです。うなかたよったあり方は問題なのです。
なぜならアメリカへの輸出は、ドル建てにならざるを得ないために、円とドルの為替変動によるリスクもそれだけ大きくならざるを得ないからである現実のビジネスでは、輸出業者と輸入業者が、応分のリスク負担をしていますが)。
輸出が特定の国にかたよりがあるのは、貿易立国日本にとって安全保障上、よろしくないのです。
・・・これは通貨の面でも同じであって、そのリスクを小さくするためにも、輸出は特定の国にかたよることなく、多くの国に分散していた方がベターなのです。
さもなければ、西ドイツのマルクのように、日本も円の国際通貨としての地位を高め、他国の通貨に依るところを少なくし、円建て輸出を増やしていくべきでしょう。