国連のはじまり

重大な問題について、安全保障理事会が大国間の対立で機能できないとき・・・


総会が勧告する権限のあることが認められているのですが、これなどは、第12条1項の関係規定などを見る限りでは、果たして総会にそのような権限を認める趣旨なのか、かなり議論の余地があるところです。


湾岸戦争に際して学者レベルで問題になったのは、安保理常任理事国が棄権したとき、決議は有効に成立するかということでした。


とくにアメリカなどのいわゆる多国籍軍のイラクに対する軍事作戦行動の根拠となった安保理決議678号(90年11月29日採択)に中国が棄権したことに関して・・・


リチャード・フォークという学者が、「安全保障理事会の決定は、常任理事国の同意投票を含む9理事国の賛成投票によって行われる」(第27条3項)とある以上、この決議は有効に成立していないはずだと主張しました。


このフォークの主張は、条文解釈としては正しいものです。


常任理事国の間でも、国連創設当初の理解はそうでした。


・・・つまり、常任理事国全員が積極的に賛成しなければ、決議は有効に成立しないということです。


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